INTERVIEW

入居企業様インタビュー
株式会社マリス
profile

和田 康宏(わだ やすひろ)さん

「障害者を技術で自立させる」「日本に技術を復活させる」という思いから株式会社マリス creative designを設立。以降、歩行アシストAIカメラ「seeker」の開発、遠隔操作の車やIoT機器などあらゆる製品の量産化に携わる。前職は、日立、ソニーにて、製品開発、量産化を担当。ロボット犬開発のシステム設計から足回りを全て担当し、システムを0から構築した。

和田 康宏(わだ やすひろ)さん

こんにちは!GYMLABOの阿部です!
GYMLABO内のシェアオフィスには3企業が入居されています。
九工大には共同研究を目的とした企業と大学とのクローズドな打ち合わせの場所はたくさんありましたが、関係者以外には開けた場所ではありませんでした。
そこで、このシェアオフィスにより、学生と企業がこれまで以上に身近な存在となり、オープンな交流が行われることで、GYMLABOの更なる活性化を目指しています。

今回はシェアオフィスに入居されている株式会社マリスさまをご紹介いたします!
記事を読んで興味を持った方はぜひご連絡ください。

視覚障がい者向けの歩行アシスト機器の開発をしています。

事業内容について教えてください。

我々は、視覚障害者向けの歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」を開発しています。事業としては福祉機器の開発と製品化サポートの2つの事業をやっております。

開発は、視覚障がい者向けの歩行アシスト機器「seeker」をメインとしています。
「seeker」は、視覚障がい者の方が日常生活で遭う危険(駅のホームで上半身に障害物がぶつかり転落したり、横断歩道での交通事故による大怪我など)を、測距センサーが搭載されたカメラにより回避していただく製品です。

そしてもう一つが、製品化のサポートです。わたしは以前、ソニーで働いていたので、製品の量産プロセスに関する知識や経験があります。私たちもスタートアップではあるのですが、テックベンチャーは試作機は作れるものの、量産化につなげることができない場合があります。その点、私たちは量産化のサポートを行うことができるため、その分野に特化したサービスを提供しています。

2つの事業のなかで、どちらに力を入れていますか?

2023年5月中旬からは「seeker」の方が本格的になるかなと思います。今は資金調達をしていて、資金調達がうまくいったらこちらをメインにしていきたいと考えています。

ありがとうございます。
ではそのタイミングで、GYMLABOを活用していただくという感じでしょうか?

そうですね。私が九工大出身で、九工大でメインの開発をしているということもありますが、資金調達の面ではGYMLABOにくる九工大生をインターンとして巻き込みたいと思っています。スタートアップに興味のある学生には、ぜひ参加してほしいと思います!

コラボの可能性を幅広く考えられることが魅力です!

それでは入居された経緯を教えてください。

九工大にスタートアップに力を入れている先生がいるということで繋いでもらい、話を聞きました。その時から資金調達に向けて動きたいと思っていたので、そこに合わせたいと思い、応募しました。

ありがとうございます!GYMLABOのオフィスの雰囲気はいかがですか?

外から見たときから新しい施設で綺麗だなと思っていました。あと、GYMLABOは外から施設内の様子が見やすいので、学生に興味を持ってもらえる環境にしたいなとも思いました。

GYMLABOには九工大生が結構来てくれるのですが、これからコラボしたいことを教えてください!

そうですね、九工大生だと理系で開発が得意という学生が多いかもしれませんが、ビジネスに興味がある学生と一緒に資金調達やビジネスの実務を一緒にしていきたいなと思います。

資金調達は、出資を募るだけではなく、助成金を探すことや銀行と話すこともあります。そのような話し合いの場に一緒に行きたいと思っています。また、協業先と打ち合わせをすることも多いです。新しい協業先との交渉の場にも一緒に行きたいです。

そして、北九州も含めて地方自治体と実証実験をお願いするために交渉に行くこともありますので、そのような初めてお話する会社や人の場に一緒に行く経験も積んでもらえたらと考えています。

和田 康宏(わだ やすひろ)さん

資金調達に向けて一緒に動ける学生を募集しています!

貴社の社員数は何名ですか?

正社員は一人だけで、契約社員や外部委託の方と一緒に働いています。

そこに学生に入ってきて欲しいということでしょうか?

そうですね!

これから学生の募集を始めていこうとか考えていることはありますか?

資金調達を5月中には終わるようにしてて、9、10月くらいには最終資産ということで、再度資金調達するのですが、そこに向けて動いていける学生に入ってもらいたいと考えています。

人募集に関しては、私たちCMT*が学生とコミュニケーションが取れるので、具体的な人物像とかがありましたら、お手伝いします!

積極的で、自走できる人、自分で動ける人だと嬉しいです!
*CMT:日常的な施設運営を通じて利用者と対話し、その方の潜在的な「課題感」「目的」を汲み取ってバトンを渡していく人たち

わかりました!
ほかにも学生向けにやっていきたいことはありますか?

サービスの製品化に関するセミナーをやってみたいです。製品化に関するプロセスやお客様が実際にあった大変なことを話せる人は少ないと思うので、こういう分野に興味のある学生向けに話したいなと思っています。


GYMLABOの入居者企業や施設を利用されている起業家の方たちと取り組みたいことはありますか?

「seeker」は、いろんな企業でコラボしていきたいので、興味を持ってくださる会社や起業家の方がいたら嬉しいです!ほかには、製品化に興味はあるけど方法が分からない方がいたら、お手伝いしたいと思います!

今まではどのようにしてコラボ企業と繋がってきたんですか?

今までは、営業をせずに紹介で企業と繋がってきました。北九州市役所が繋げてくれたこともあります。

なるほど。この記事を見て、声を掛けてくれる企業がいたら嬉しいですね!

はい!あとは研究室の先生も嬉しいです!

最後に伝えたいことはありますか?

開発に限らず、弊社に興味を持ってくれる学生がいたら嬉しいです!資金調達を行い、これから事業を伸ばしていこうと思っているので、このタイミングでのビジネスは大変だけど面白いのではないかなと思います!

人数が少ないと自分で担当できる仕事の範囲も広いですしね!

そうですね!大変ではありますが、とてもやりがいはあると思います!

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